「延命治療はやめて」と高齢者願うも病院では※週刊ポスト2011年6月24日号より 【書評】『後悔しない最期の時の迎え方』(井尾和雄著/現代書林/1470円)【評者】嵐山光三郎(作家) * * * 超高齢化社会では「どうやって死ぬか」が深刻な課題となる。多くの高齢者が「延命治療はやめてほしい」と願っているが、救急車で病院に運ばれると、心肺蘇生処置が施され、酸素投与、昇圧剤投与、心電図、血圧がモニターされて「地獄の検査」がひかえている。 CTスキャン、MRI検査、血液検査と実験動物みたいに扱われ、人工呼吸器を装着されたら、死ぬまではずせない。スパゲッティ状になって「拷問」されながら死んでいくことになる。 終末期の患者に、こういった延命治療は不用である。 ただし痛いのや苦しいのは...16Jun2011いろいろな症状